鉱物(石)の色について「条痕(条こん)」

鉱物(石)の色は、結晶の時と粉末にした時とで異なる場合があり、粉末の時の色と条痕色(じょうこんしょく)と呼ぶ。

石の色を表す時に条痕色というものを使うのは、結晶時には大きさや表面の滑らかさによって色合いが変化するため、粉末にした時にはそういったことが起こらないことから、鉱物(石)の持つ本来の色としてみなすことが出来るため。

条痕(条こん)色の調べ方

鉱物のじょうこん色を調べるには「条痕板(じょうこんばん)」というものを用いて、調べたい鉱物とこすり合わせることで、その条痕板についた色で判別することが出来る。条痕版は地質学の専門ショップなどで売られていたり、モース硬度を調べるセットについていることが多い。

 

また別に条痕板を用意しなくても「茶碗の裏」なども同じ材質出てきている「石英質の粉」ため、100均などでシンプルな陶器の茶碗を買ってきて、茶碗の後ろですり合わせることでも確認できる。

条痕板はネットショップなどでも売られているが、需要と供給の面で安いものが高く売られていることが多いので、できる限り専門ショップで安く手に入れるか、条痕を見たいだけという場合は茶碗の裏で良いと言えそう。100均に行けば白色の使いやすい茶碗がたくさん置いてある。

なお、条痕板はモース硬度7程度の石英質の粉が焼き付けられている。そのため、この方法はモース硬度7以下の鉱物の条痕色を調べるのに用いられる

モース硬度7以上の硬い鉱物の条痕を調べるには粉々に砕いた粉末の色をチェックするしかない。ただ、石英以上の鉱物は綺麗なものは宝石と言われるレベルなので、この方法で鑑定するのは相応しくなく別の方法で鑑定することが多い。宝石のルースを作るときに磨くことで出てくる色でも判別できる(ダイヤモンドヤスリで削った時の粉の色など)。

条痕色は鉱物の鑑定上良く用いられる

鉱物や宝石の鑑定としては「色」で見分けることが出来、もちろん肉眼で見える色合いというのは重視する点だが、結晶や塊になっていると本来持っている色なのか区別がつかないため条痕色を調べることがある。条痕色の色で有名な鉱物をいくつか紹介しておく。

多くの鉱物の条痕色は「白色」の中、条痕色自身が色を持っているものは、顔料などに使われていることが多い。

「赤の条痕色」
シナバー(辰砂・朱砂)- Cinnabar
昔は朱色の画材に使われていた。

「黄色の条痕色」
タイガーアイ(虎目石)- Tiger’s eye
クロコアイト(紅鉛鉱)- Crocoite
金(自然金)- Native Gold

黄色の鉱物の代表といえば「硫黄(サルファー)」だが、サルファーの条痕色は白色。逆に金属鉱物が条痕は黄色っぽく見えることが多い。

「青の条痕色」
ラピスラズリ(青金石)- Lapislazuli
カバンサイト[カバンシ石(かばんしいし)]- Cavansite
アズライト(藍銅鉱)-Azurite

青の顔料の代表といえばラピスラズリか?

「緑の条痕色」
マラカイト(孔雀石)- Malachite
ダイオプテーズ[翠銅鉱(すいどうこう)]- Dioptase

緑ではマラカイトが有名ですね。
条痕色は鉱物それ自身が持っている色という見方もできるので、テーマカラーとして鉱物を手に入れたい時は見た目の色と同時に条痕色も知っておくと手に入れたい石の参考になるかも知れない。