ガーネット(柘榴石)-Garnet

成長の種、実りの象徴、努力積み重ね型の方に合う

ガーネット[柘榴石(ざくろいし)]の基礎データ・鉱物学データなど

ガーネットは鉄とアルミニウムが主成分のアルマンディンが濃い暗赤色となる。他にも成分によってオレンジっぽくなったり緑色になったりするので、メインは赤だが、様々な色のガーネットがある。

名前の由来:ラテン語で「柘榴(ざくろ)・種子」の意味を持つ「granatum(グラナートゥム)・granatus」から。和名もそのまま柘榴石。採掘されるときにザクロのように実が集まっているような姿をしている。

英語名Garnet
化学組成Fe3Al2(SiO4)3
赤、橙、ピンクなど(種類により異なる)
代表イメージ色カラーコード:#942343
RGB | R148 G35 B67
HSV | H343 S76 V58
色相:343赤
彩度:76
明度:58
硬度7.5 (掲載中順位:15位/172)
比重3.95-4.25 (掲載中順位:21位/172)
屈折率1.780-1.790
市場価値ガーネットの市場価値 高めだが手に入る(一般的な感覚です)
レア度ガーネットのレア度 入門(一般的な感覚です)
鉱物学分類ケイ酸塩鉱物
結晶系立方晶系(等軸晶系)立方晶系(等軸晶系)
へき開なし
じょうこん
光沢ガラス光沢
対応チャクラ
石言葉生命力、貞節、友愛、真実
誕生石1月
主な原産インド、ブラジル、スリランカ、タンザニア、マダガスカルなど

ガーネットのパワーストーン効果・意味・価値

赤色の宝石として知名度の高いガーネットは「血液→生命力」の力を持つと昔から親しまれていて、安産の御守であったり、力強い生命力を持ちたい人にオススメ。体の不調を感じる方にイキイキとした活力、また目標達成のための実行力の源として力を与えてくれる。また愛情の面では、真実の愛といった誠実さの象徴、一つの愛の実りを目指すシンボルとしてもアクセサリーとして身につけたいところ。

ガーネットのヒーリング効果

  • 生命力の増強
  • 血液の流れの改善
  • 出産・安産
  • 真理

ガーネットのアクセサリー・アイテム

ガーネットは比較的産出量が多く、赤色のパワーストーンとしては手に入りやすい。ブレスレットなどがアクセサリーとしては最適と言えそう。女性の方で赤色を表に見せたくない方はネックレスが良さそう。 1月の誕生石でもあり、1月生まれの方や生命力のサポートがほしい方、血流関係で体をサポートしてほしい場合に良い。 また何かに向かって目標を定め、その実現に向けた頑張りたい時にガーネットのパワーを借りてやり遂げる象徴としてもオススメ。 女性→ネックレス(ペンダント)。男性→ブレスレット

ガーネットの種類

ガーネットは様々な種類のある鉱物ということでも有名。というのもガーネット(柘榴石)は鉱物グループとしてまとめられており結晶構造は同じながら化学成分やその混合状態などで様々な色や性質をもつグループをまとめた名称。他の鉱物はそこに含まれる不純物によって様々な色合いやインクルージョンが美しいが、ガーネットに関しては純粋にガーネットとして様々なタイプのものがある。

ガーネットはグループとしては「パイラルスパイト(赤色系)」「ウグランダイト(緑色系)」の2グループに分けられ、その中で種がそれぞれ3種類に分けられている。全部で6種類の種に分けられるが、その6種類の中で純粋なタイプで数種類、そして混合タイプ(固溶体と呼ぶ)でそれぞれ分類分けされている。細かく分けて呼び名を変えたりしていることで30以上の名前があったりもする。

グループ 種の名前
パイラルスパイトPyr Al Sp (ite) アルマンディン / Almandine(鉄礬柘榴石)
パイラルスパイトPyr Al Sp (ite) パイロープ / Pyrope(苦礬柘榴石)
パイラルスパイトPyr Al Sp (ite) スペサルティン / Spessartine(満礬柘榴石)
ウグランダイトU Gr And (ite) アンドラダイト / Andradite(灰鉄柘榴石)
ウグランダイトU Gr And (ite) グロッシュラー / Grossular(灰礬柘榴石)
ウグランダイトU Gr And (ite) ウバロバイト / Uvarovite(灰クロム柘榴石)

上記区分の中で和名の分類を見ると成分が日本人なら判別しやすい、「礬(ばん)はアルミニウム」「灰(カイ)はカルシウム」「満(まん)はマンガン」を含む化学組成。

最も代表的なイメージのアルマンディンは鉄礬柘榴石で化学組成「Fe3Al2(SiO4)3」で表される。

数多くあるガーネットの名前と種類を一つづつ紹介する。

パイロープ・ガーネット「Mg3Al2(SiO4)3」– 苦礬柘榴石

最も一般的なガーネット。深い赤色が特徴。殆どが小粒の原石。ギリシャ語で火を表す「Pyropos(ピポロス)」から。

別名「ボヘミアンガーネット(チェコのボヘミアン地方が主産地だったことから)」

アルマンディン・ガーネット「Fe3Al2(SiO4)3」-鉄礬柘榴石

ガーネット代表選手2番手。こちらも赤色だがパイロープ・ガーネットよりもややピンク色。名前の由来はトルコの都市「アラバンダ」

スペサルティン・ガーネット「Mn3Al2(SiO4)3」-満礬柘榴石

赤色系ガーネットの一つ、色合いから歴史的にマンダリン(タンジェリン)・ガーネットとも呼ばれる。オレンジ色系の発色。名前の由来は「ドイツのスペッサルト(Spessart)」から。

ロードライト・ガーネット「固溶体」

パイロープとアルマンディンの混ざったもの。やや紫がかった色合いが特徴。名前はギリシャ語の「薔薇(Rhodo)」と「石(Lithos)」を組み合わせたもの。

マラヤ(マライア)・ガーネット「固溶体」

スペサルティンガーネットとパイロープやアルマンディンが混ざりあったもの。発見は1960年代と比較的新しい。タンザニアで最初発見してスペサルティンガーネットでないとわかったことからスワヒリ語で「見捨てられた・仲間でない」という意味の「マラヤ・マライヤ」といった名前がついてしまった。

赤みやピンク色が掛かったオレンジのカーネットのことをマラヤ・ガーネットとよく称する。

ベキリーブルー・ガーネット(カラーチェンジ・ガーネット)

マラヤ・ガーネットの変種にカラーチェンジ効果を持つ「ベキリーブルー・ガーネット」というものがある。かなり希少でアレキサンドライトよりも人気が出ている。ガーネットでカラーチェンジと聞いただけで手にしたい気持ちはわかる。光源により緑色から赤色に変色する。

シャンパン・ガーネット

同じくマラヤ・ガーネットの変種でシャンパンのようなはっきりとしたお酒っぽい色のものをシャンパンガーネットと呼ぶこともある。

ウバロバイト・ガーネット「Ca3Cr2(SiO4)3」- 灰クロム柘榴石

緑色のガーネット。産出はほとんど小粒な状態。名前の由来はロシアの鉱物コレクター「セルゲイ・セメノヴィッチウヴァロフ」。どうりで日本人には読みづらい。

グロッシュラー・ガーネット「Ca3Al2(SiO4)3」- 灰礬柘榴石

成分によって緑色からオレンジ黄色まである。西洋のベリーの学名「Grossularia」から名前がとられている。

ヘソナイト・ガーネット

グロッシュラーガーネットの中から赤褐色で透明度の高いものをヘソナイトガーネットと呼び宝石として取り扱われている。赤色が濃いものほど効果。「シナモンストーン」とも呼ばれる。

ツァボライト

グロッシュラーガーネットの結晶形成途上にバナジウムとクロム元素が微量に今週することでグリーンに発色する変種。濃い緑色と透明度の高さが特徴で名前は発見したティファニーが商業的ネームを付けた。発見地のツァボ国立公園(ケニア・タンザニア国境地帯)から。

アンドラダイト・ガーネット「Ca3Fe2(SiO4)3」- 灰鉄柘榴石

分散光がダイヤモンドよりも強いという特徴を持つ。黄色のものがトパーズに似ていることから「トバゾライト」。黒色のものは「メラナイト」と呼ばれる。

名前の由来は鉱物学者の「アンドラーデ」から。

なおトパゾライト、メラナイト共に様々な色合いがある。

デマントイド・ガーネット

アンドラダイトガーネットの変種。強い分散光に加え濃いグリーン色が特徴。デマントイドはオランダ語で「ダイヤモンドのような」という意味。

「ホーステイル(馬のしっぽ)」という細かい毛状のインクルージョンを持っている。幻の宝石と言われるぐらい希少。鬼のように小さな結晶が超高値で売られているのでチェックしてみると良い。

マリ・ガーネット「固溶体」

グロッシュラーガーネットとアンドラダイトガーネットの固溶体。マリ共和国で発見されたことで「マリ」という名称で呼ばれる。緑色の近いレモン色が特徴

レインボー・ガーネット「固溶体」

虹色に輝く遊色効果を持つガーネット。グロッシュラーガーネットとアンドラダイトガーネットが混ざりあったもの。高いの層が交互に重なることで虹色効果を持っている。

2004年に日本の奈良県天川村で発見されたことから大きな話題となった。日本でもガーネットはたくさん取れることから頑張れば、このような美しくて貴重なものが貴方の街でも見つかるかもしれない。

 

他にも産地でちょっと違った色味や光具合のあるものを亜種として別名で呼んでいるものもあるが、基本的には組成による6種類のガーネットと固溶体の存在、さらに遊色効果など、別の光学効果が付いたことで珍しいガーネットとして呼び名を分けていることが多い。

ガーネットと一言でいっても様々で非常に奥が深い事がわかる。もちろん大部分の方にはガーネットといえば赤褐色の宝石の代表の一つのイメージで、それもまたガーネットである。

ガーネット[柘榴石(ざくろいし)]の浄化方法、お手入れ


日光浴

月光浴

 水晶 
(クラスター)

 流水 

 塩 

 燻煙 
(香り)

音・共鳴

土・植物
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水にも紫外線にも強いので、いろいろな方法で浄化やお手入れが可能。

パワーストーンの浄化やお手入れに関して

ガーネット[柘榴石(ざくろいし)]の目的別おすすめ度・パワー属性


 愛情 
(恋愛)

 金運 
(財力)

 仕事 
(成功)

 健康 

癒やし

魔除け
(邪気払い)

 総合 
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赤色の宝石として見られるように赤から血液が連想されます。出産・安産の御守として使われることが多い。強い生命力として

掲載石のパワーストーン目的対応表一覧はこちら