ダイヤモンドなど宝石を見ていると、その大きさ(質量)を表すものとしてカラット表記が行われていることが多いです。普段から宝石などに親しんでいる人はすぐに分かると思いますが、1カラットってどれぐらい?とイメージしにくいかと思いますので、このページでは「カラット(carat)」について紹介します。
カラットは宝石の計量単位として国際的に使われているが、国際単位系(SI)の単位とはなってない。つまり特殊の計量に用いる法定計量単位として扱われていて言わば宝石(貴石)オンリーの質量単位(重さの単位)。
1カラットは200ミリグラム(0.2g)として定義
多くの人に馴染みがある質量としては1円玉が1g。1円玉はなんと5カラットということになる。
カラットの由来・歴史
カラットという名前はギリシャ語のケラティオン(いなご豆のこと)から来ていて、これはイナゴマメが一粒ごとの質量のバラツキが少なかったため天秤計測に向いており、古くは宝石の質量を表すのに「イナゴマメ何粒分?(何カラット?)」というところから単位の語源になっている模様。
つまり古くは豆1つが1カラットとして使われていたから、今でも宝石の質量単位にカラットを使うようになっている。
歴史を遡ると1907年のメートル条約(長さや質量の国際条約)がなされるまでは世界各国で複数のカラットがあり、1カラットは187mgから216mgぐらいまでバラバラだったという。現在は1カラット=0.2gに統一されている。
天然石は比重が違うのでカラットで表記されているのが一般的
ダイヤモンドはもちろんですが、ミネラルショーで宝石のルースなどが並べられているのを見てもカラットで大きさ(重さ)を表記して売られていることが一般的です。そのため同じ1カラットでも石の種類が違えば大きさは異なりますし、カットの仕方によっても見える部分での表面積というか見た目の大きさが異なると思います。
そして結構大きな要素として、この1カラットの数字を超えるか超えないかで宝石の価値が大きく変わるぐらいカラットと言うのは重要視されています。
- 2.01カラットと1.99カラットの宝石では、一気に2以上のカラットの宝石の価値が上がる
- 1カラットの宝石3個よりも、3カラットの宝石1個の価値が一気に上る
つまりこのカラットの数字の単位が1つ上がるごとに非常に差が生まれます。このあたりはバイヤーを非常に悩ませる要素になっているようです。カラットの単位(重さ)と、価格が全然比例しないのは大変ですね。
宝石の重さを測る「分析計量器」
宝石の取引には定められた基準をクリアした計量器で計量されたものでしかカラット単位を示すことが認められてないようです。ただし、ミネラルショーなどでは簡易型の計量器が慣習的に使われています。
というのも高度な計量器は需要と供給のバランスや、精度を求める高度な技術から価格が高いです。
メーカーの信頼性を求めつつ買おうとしたら10万ぐらいは普通に必要なので、本格的に宝石をたくさん扱う人でないと手に入れるのは難しいでしょう。
ミネラルショーなどで売っている天然石ですと、特にカラット表記で大きな価格の差を生むようなものは少ないかも知れません。それらの石の場合は簡易軽量であったり、用意された石に印字してあるカラット数を信用して買うしかありませんね。
カラットは金の純度の単位にも使われる
皆さんは金の純度の単位として「18k(18金)」「24k(24金)」などと聞いたことがあるだろう。このkもカラットで語源は同じカラットになる。
なぜ金の純度の単位にもカラットが使われているかというと中世時代に質量24カラットのマルク金貨が作られた時、その純金含有量をカラットで表したところから来ている。金を「イナゴマメ24個分」の重さを基準に取引されており、マルク金貨一つが24カラット(12gぐらい)だったわけですね。
現在は金の純度のカラットは定義は「1/24」のことですので使い方は全く違いますが、語源的には同じところから来ているようです。