石に関する書籍のレビューコーナー。どちらかというと石初心者が必至になって石に関する色々なことを吸収したいと思い、様々な本を手にとって読んでみてのレビューです。私のような石初心者が手にとって読むとどういった感想になるか?という視点でレビューを見ていただければと思います。
今回はタイトルにエンサイクロペディアとあるようにかなり骨太な本になります。エンサイクロペディアは百科事典です。著者は日本彩珠宝石研究所の飯田孝一氏で天然石や宝石に関する本を何冊か出していますが、この本が網羅性という意味で決定版に間違いないです。
その他の本のほうが、やや薄くて読みやすいので入門としてこちらに行くか、もとから全部網羅して知りたいなら飯田氏の本ならこの本を読んでおくとよいでしょう。
ページ数は500ページ以上、本の価格も4,000円以上ですが、中身はそれだけ満足のある情報が載っています。
ページ構成はシンプル、見開きに写真で次のページに解説が続く
この本は最初から最後まで同じ構成で続きます。
アマゾンの紹介の画像を参考にすると上記のような、一つの名前に対していろいろな色や模様を含めた写真を見開きに載せています。
そしてその次のページに詳しい解説が載っています。解説ページでは写真のところに番号が振ってあり、それぞれの石について同じ石の名前でもいろいろ違うものがあるよね。というのがよく分かるように解説しています。
それが約250ほど続きますので、約250種類の石の名前に対して違った形の理解が深まります。それぞれに15個ぐらいの番号が振っていますので、250×15=3,750個ぐらいの天然石の解説で理解が深まるので、これ一冊持っておけばかなり天然石に対しての理解が深まるでしょう。
巻末には約1,500ほどの石の呼び名で索引を設けていますので、名前指定でどういう石なのかを調べるのにも役に立ちます。
石に興味を持ったら辞書的に一冊持っておくと安心
この本の使い方としては単純で、前からスラスラ読むのではなく、何か石に対して気になることがあれば、この本を本棚から取り出して確認という使い方をしたいので、手元に一冊置いておきたくなりますね。
特に何が良いかというと「天然石の名前一つに対して15種類ぐらいの石を同じ写真に載せていること」です。
その全てに対して解説がありますし、全体を通しての「いわれ」のようなものはしっかり載っています。他の本だと何か物足りなさが出てくる部分があるのですが、これだけ分厚く・骨太に作った本ならそういうところはないはずです。
重すぎるのが玉に瑕かも知れませんが、オススメします。なお、天然石を科学的(歴史や自然科学)に素晴らしいと感じている作者ですので、昨今のパワーストーン的なスピリチャル的なことに関しては否定して入っていますが、そういうスタイルの人がしっかり書いた本というのがまたいいと思います。