科学で証明するパワーストーン入門　なぜ天然石が幸運をもたらすのか？ [ 伊藤麻美 ]

石に関する書籍のレビューコーナー。どちらかというと石初心者が必至になって石に関する色々なことを吸収したいと思い、様々な本を手にとって読んでみてのレビューです。私のような石初心者が手にとって読むとどういった感想になるか？という視点でレビューを見ていただければと思います。

今回はタイトルに惹かれるパワーストーン本です。何と言っても日本では石の不思議な力は感じるものの、どこかオカルト的？科学的にみたらパワーストーン？、石から力なんかでてるの？磁力や、放射能出る石ならあるけどみたいな科学論者からするとパワーストーンは眉唾ものです。

作者は自身が難病（膠原病「リウマチ」でした）を抱えた時にパワーストーンの力で、薬漬けだった生活から回復したことをきっかけに石の力の魅力に惹かれるようになり、日本だけでなく世界の現状、石を治療に役立てる補完代替医療の分野に取り組んだ方です。日本でもクリスタルヒーリングの講義をしたりとクリスタルヒーリングの普及に取り組んでいます。

「日本のどうもパワーストーンがオカルト的、頼ることは恥ずかしいこと、何か騙されているのでは？」といった認識を取り外したいとして本を出版されました。

私も読んでみて、こういう本が読みたかった！というぐらい内容が科学的にも検証できる部分が書かれていてよかったです。アマゾンレビューでも好評価なのが分かります。パワーストーン系の本はブームの時に何冊か出ていて、その時は石の効能ばかりに焦点が当たっていて科学的検証部分に記載は少ないのですが、この本は「波動」「エネルギー力学」といった点で、ちゃんと何故、天然石が効果があるのかが書かれています。

石の不思議な力は感じるものの何なのかを表現するのは難しいという方は、一度読んでみると良いでしょう。スッキリする部分が多いと思います。

読んでみてたくさんの目からウロコな部分がありましたが、ここで少しだけ面白かった部分を掻い摘んで紹介します。

氷を使った実験

作者がクリスタルヒーリングのワークショップで鉱物の結晶としての力を受講生に知ってもらうところで面白いことをしています。「氷を使った実験です」。

氷は人の手に置いてもじんわりとしか溶けません。またガラスのコップなどに入れても溶ける速度はじんわりです。しかしながらクリスタルクォーツ（クォーツ結晶）に載せると急速に溶けるという部分です。結晶構造を持っている力の証明になるので、実際にやってみると不思議な力として意識しやすいと思います。

水晶（ロッククリスタル）とその他の鉱物で分けている

水晶のヒーリングプロセスは、その他の鉱物とは別物として分けています。水晶は良くも悪くもニュートラル。地球の存在の46億年？変わらぬ波（振動エネルギー）を持っており、それが歪んだバランスを整える効果を持っています。

時計にクォーツが使われていたり、最新の電子デバイスが正常に働くのもクォーツの力（人工水晶を付かている模様）ということから人体に関しても水晶の力を借りれば、地球規模の正常な動きに調整できるという考えです。

その他の石にはそれぞれの色や模様などで性質が異なるとして書かれています。そこには「陰と陽」「強弱」などあるので、それぞれの石の特性はしっかり意識して利用したいと注意喚起的に書かれていますね。

世界各地の石の医療への適用

世界に目を向けて「石」がどのように活用されているかというのを書かれているのも分かりやすいですね。特にパワーストーンというのは日本だけに流行っている名称で、海外でパワーストーンというと「そんな名前の石はないですね。」という答えが来るようですね。

また日本ではパワーストーンやヒーリングストーンに関する研究であったりデータというのが非常に乏しく、鉱物学の調査的なものは多いものの、医療やマインドフルネスに活用しようという流れは起きてないようです。

これは日本では西洋医学の進歩のほうが科学的には信頼性が高く感じられているからというのが大きそうですね。

ヒーリングストーンなどは、日本的考えで言うと「セラピー」に近いのではないか？と個人的には思いました。

石だけでなく音楽療法、ペット療法、人の肌に触れ合うだけで気持ちが豊かになる。山や海の自然に入ってエネルギーを得ることで救われる・・・、そんなエネルギー調整と同じく、パワーストーンは使えると感じる部分が大きかったです。

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私自身、石には不思議な魅力があるし、プラセボ的でも何か良いように導いてくれるものはあると思っていましたが、本当にエネルギー学、波動学の観点から歪みを治す効果があるという内容は、一度読んで知っているだけでもイメージがしやすくなりました。

また水晶以外の天然石は、ただ単に目的だけでなく石の特性を良く知った上で目的に活かさなければならないと感じました。

例えば「愛情」を高めたいという時に、「熱烈な恋がしたいのか？」「失恋に強くなりたいのか？」「勇気がほしいのか？」「感情を抑えてクールになりたいのか？」「性欲を高めたい、性欲に困ってる？」などなど、実は何が良いのかはバラバラです。

そこまで知らないと間違った石を選びそうですし、また今までと違う効果を得る時に一時的な感情の歪みや痛みが来ることもあります。そこを乗り越えれるかはしっかりと石の効果を意識して間違ってないと、自発的に思えることが大事です。

そういう正しくパワーストーンに付き合うための道標になりやすい本だと思います。