パワーストーンの形の持つ力について

パワーストーンの活用法として「形」についても紹介しておかなければありません。パワーストーンは様々な形に削られたり磨かれたりしていることが多いですが、それは「形」自身が、いろいろな意味を持ったりパワーを持っているため、石の持っている力を十分に引き出せるように形を整えていると言えるでしょう。

このページではパワーストーンにおけるそれぞれの形の持つパワーや意味についてまとめておきたいと思います。

様々な形

形だけ見てもいろいろなタイプがあります。石そのものを形に象ることもあれ、石にその形をモチーフとして刻むこともでき、いずれにおいてもその形の意味するところを強める効果がありますので、それぞれの形の意味を知っておきたいですね。

一つずつ見てみましょう。

丸形・丸玉

もっとも代表的とも言える「丸」から紹介します。水晶玉や丸玉などが有名ですね。

丸は三次元では「球体」、二次元では「円」になりますが、球や円は始まりも終わりもないと言う意味があります。つまり完全な宇宙を象徴するものとして古代よりいろいろなものが球体や円形で作られてきました。

特に建築物では、本来であれば四角型が型に嵌めやすいのですが、あえて円形にすることで非常に象徴的なものとなりデザイン的にも優れていますね。アクセサリーや見た目にも印象的なので使いやすいです。水晶玉やブレスレットが丸玉を使うのも納得がいくでしょう。

エネルギー的にはバランスを保ちます。ネガティブなパワーをブロックして、ポジティブなエネルギーを内部に循環させるパワーの安定に役立つ形です。

代表アクセサリー・・・丸玉、ブレスレット

四角型(タンブルなど)

最も一般的な形としては「○△□」が上げられますが、丸に対比して四角形が上げられることが多いです。4つの辺を持つので「4」の意味も強いですね。

数秘術で4といえば「規則正しい。忍耐力。自制」などといったブレない堅実な意味を持ちやすいとして扱われます。実際に四角形はしっかりとしている印象が強いのではないでしょうか?

四天王という言葉がありますが、強大な安定力を持つ組織には「四天王」という4つの支えが強力だというのをよく表しています。3つで自立するようになりますが4つでかなり安定します。しかし5つは逆に分散する傾向も出てきます。4という意味はちょうど物質的に安定する数字というのがよく分かります。

エネルギー的には安定という言葉がぴったりです。可能性というよりかは石の力をしっかりと感じたいという方は四角にカットされた宝石やタンブルというのがよく合います。

代表アクセサリー・・・タンブル、四角にカットされた宝石など

逆の意味では「型にはまった」とか固いイメージもありますので、現状を打破したいことなどある方にはよろしくない形かもしれませんね。

三角形

三角形は初めて平面で図形が成り立つ形です。形あるものの最初の形とも言えるでしょう。なんというか子供のような「始めて、行動的、流動的」という意味が強いですね。

三角形は▲で上向き(正三角形)ですと「上昇、山、火」といった男性的なエネルギーとなり、▼で下向き(逆三角形)だと、「集中、冥界、水」といった女性エネルギーが宿るとして扱われることが多いです。

上向きが良いではなくて、エネルギーの流れが流動的に上向きにも下向きにも扱えるのが三角形でもありますので、「上昇気流で解き放ちたい時」「潜在的才能を引き出したい時」等、使い分けが可能と言えるでしょう。

代表アクセサリー・・・ペンダント

代表的な「丸・三角・四角」では一番尖った形ですね。

星型(五芒星・六芒星)

次に星型を紹介します。星型には「五芒星☆」と「六芒星」がありますので分けて紹介します。

「五芒星」・・・一筆書きで5つの頂点を持つ星を書く時の星型です。日本だとこちらの星型のほうが一般的でしょうか?その形を見てみると人間の「頭と手足」がそれぞれ頂点にあるように見えるのではないでしょうか?

つまり人間の体を表すとして五芒星は古来から人体の象徴としても使われてきました。陰陽道で用いる星も五芒星です。五行という言葉がありますが「木、火、土、金、水」と天地の間に循環する万物組成の元素と言われています。つまり五芒星は万物を意味する形としても扱われます。

「六芒星」・・・六芒星は正三角形と逆三角形を重ねた形です。「ヘキサグラム」「ダビデの星」「ソロモンの紋章」とも言われていて、主に西洋で扱われる星ですね。「土星、木星、金星、月、水星、火星」の6つが太陽を中心に、大宇宙を表しているようです。

五芒星が天と地の間の万物に対して、六芒星は大宇宙ですのでスケールは六芒星の方が大きく感じるかも知れません。魔を除き、幸運を呼ぶ形として魔術の魔法陣などでもよく出てくる形です。ちなみに魔法陣は「円形、五芒星、六芒星」が一般的ですね。

いずれにしても星型は「万物や大宇宙」といったスケールの大きさが象徴です。数字的には5が動きがあり、6がそれを包んで安定的な意味を持つことが多いですね。

エネルギー的にはいずれもパワーの拡散、拡大として解釈されやすく、六芒星は男女が交わる形ですので繁栄、五芒星は人体そのものを表すことでパワーの強化を意味しやすいです。

代表アクセサリー・・・ペンダント

星型は自分の好きな形を選びたいですが、宗教的な意味合いも強くなっているので日本人ですと東洋的な五芒星の方が馴染みやすいのかも知れません。神秘的なスケール感がありますので、あまりに星に引き込まれると人間世界から離れた雰囲気になるかもしれません。

ハート型

この当たりからはやや特殊な形が多く、形の意味するところがハッキリしてきますので目的に応じて形を選びたいですね。

ハート型はまさに「愛情」「心臓」「こころ」「勇気」といった、生命エネルギーに非常に意味のある形です。愛情や勇気もまさに精神的な生命エネルギーですし、心臓は生命のシンボルですね。

愛のお守り、勇気のお守りとして適しています。

代表アクセサリー・・・ペンダント、置き石、お守り

クロス型(十字架型)

クロス型も形が意味を持ちやすいですね。まずはやはりキリスト教のシンボルです。しかし、このクロス型は何もキリスト教だけではありません、病院の模様もクロス型ですね。二本の直線が直角に交わる形が「クロス」型です。

次元と時間がクロスする宇宙の象徴としてしばし使われていて、そのクロスする中心がまさに「現在・自分」を意味しています。つまりクロスには強烈な「中心・自我」という意味が含まれていて、身につけておくとパワーの中心、宇宙とのつながりを意識できるとして人気の高い形になります。

代表アクセサリー・・・ペンダント

キャストライトという石にクロス模様が入った石を別扱いするなど、その模様にかなり強烈な意味を持つのが「クロス型」の特徴でしょう。

キャストライト(空晶石)- Chiastolite

十字架とするとやはり昔の磔刑の刑具であるのでイメージが悪い人も多いです。キリスト教でも戒め的な意味と、「死への勝利」「復活」という良いイメージに転じて今ではシンボルとして扱っているフシがあります。形の中では一番シンボルチックと言えそうです。

ピラミッド型(ポイント、ワンド、ポイント)

ピラミッド型も非常に形が意味を持ちやすいといえます。やはり頂点に向かってエネルギーが集中するというのがポイントでしょうか?ワンド型も同じで頂点にエネルギーが集中する形です。

扱い方としては「書斎や寝室」といった安定した場所で、ゆっくりと石と対話出来るシーンで使うことが多いです。頂点にパワーの集中を感じやすいので、リラックスして、精神を石との対話に集中できる環境で力を発揮します。

代表アクセサリー・・・置物

持ち主のインスピレーションを高めるような形、高次元のエネルギー活性化が期待できますので、あまり持ち出さず集中してエネルギーを感じたい相性の石にこの形は用いたいですね。ワンドなどは紐などで吊るしてチャネリングにも使われます。

卵型

卵型も柔らかく美しい形で世界中で人気の高い形です。その意味はやはり「生命誕生のシンボル」です。「発展」「飛躍」「育成」「再チャレンジ」など、何か新しいことを始める時にワクワクするような気持ちにさせてくれる形になります。

丸玉よりも卵型の方がパワーストーンとしては加工も手間がかかりますし好まれることが多いです。実際に綺麗な丸玉は神秘的だけど、卵型のほうが持っていて何か気持ちいいと感じることが多い気がします。

代表アクセサリー・・・タンブル、ペンダント、その他カボションカットの宝石など

いわゆるタンブルなどでも少し卵型になっている方が、手に握る時に心地が良いので「丸、四角、卵型」で手の中に入れた時にそれぞれの石で気持ちいいものを選ぶと良いでしょう。

卵型は「生命誕生、物事の育成発展」的な意味がありますので、これから頑張るぞという時に可愛あってあげやすい形になります。

勾玉型

勾玉は独特な形をしていますね。古来から儀式などでよく使われるお守りで、翡翠の勾玉などは有名です。日本の天皇の三種の神器の一つが「勾玉」です。「剣」「鏡」に「勾玉」というのはなんとも不思議というか、それだけ古来から勾玉には神がかり的な意味を持つ形として考えられています。

「繁栄と魔除け」のパワーを期待されている形で、2つの勾玉を逆にして組み合わせると円になることから陰陽の形としても扱われますね。つまり2つの対比を表す形としても扱われます。

光あれば影あり、太陽と月、楽あれば苦ありなど、こういった何事にも陰陽の対極があるなど意識するのにも良いでしょう。私もこういった2つの対比というのは好きです。

座右の銘として「人間万事塞翁が馬」という言葉がありますが、これも良いときもあれば悪いときもあるという意味を含んでいます。運気の流れ、エネルギーの流れを操るには正しく理解するということが正しいと古来から考えられてきたのが、多くの勾玉型の出土品があることで証明されていますね。

代表アクセサリー・・・ペンダント、イヤリング、お守りなど

パワーストーンとして身につけるなら、個人的には自分の守護石になりそうな石で勾玉型のアクセサリーが最強ではないか?と考えているほどです。

三日月型

形の中ではマイナーに分類されそうな三日月型ですが、ロマンティックな印象を感じさせる形です。結構シンボルとして使われることも多い形ですので紹介します。

弓矢の弦の形とも言え「優雅さ」などの象徴とも言えます。

「お洒落」「気持ちの明るさ」「爽やかさ」など印象としてかなり対面的に良いイメージを持ちやすいのがこの三日月型です。三日月型のアクセサリーに悪い印象を持ちにくいというのも個人的にも感じますので、他の方もそうなのではないでしょうか?

対面的に良いイメージを持ってもらいたいと気を使う方に非常におすすめの形です。「楽しさ」の象徴ともいえますね。

代表アクセサリー・・・ペンダント、イヤリングなど

企業で言えば「花王のロゴ」が三日月だったと思います。日用品を扱う会社としてはロゴに良いイメージを持って欲しいところでしょう。企業ロゴとしても三日月型ってなんとなく悪いイメージは付きにくいので、やはり形にも意味があると感じるのが三日月型から分かります。

クラスター・針状

どこか刺々しいイメージもあるクラスター状や針状です。ちょっと扱い注意のような尖った印象もありますが、パワーが発散する形でもありますので、非常にパワーが漲る石に関しては相性が良いでしょう。

そういう意味では無色透明のクォーツがクラスター状でも最強です。また金属鉱物ではその結晶の生成からどうしても針状で産出されるものがあります。そういった原石は加工するよりも針状の特性を活かしたほうが、そのエネルギーを強く意識できますね。

ルチルクオーツなどがその代表例で、特にルチルが入っているものはその模様として針状が鮮明にたくさん入っているものがパワーが強いとして好まれます。しかしながら、クラスターや針状は、そのエネルギーの発散力が強すぎると感じますので扱いには注意したいですね。エネルギーを強く受けすぎて侵食されるといった逆効果にならないように注意しましょう。

代表アクセサリー・・・インクルージョンや浄化用など

アメシストのクラスターを内部に含んだ置物を玄関に置くなどして、邪気を吸収するなどは風水的にも非常に有名な方法です。私としてもそういった使い方に非常に賛同します。逆にサボテンは風水的に良くないというのは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?やはり針状であったりトゲトゲしているものはエネルギーが強すぎるところがありますので、うまく使う技術も必要です。

動物型(彫り物など)

最後に動物型を紹介します。動物型は彫り物として「ふくろう」「うさぎ」「亀」など縁起のいい形に掘って置物にする他、風水やお守りなどの世界で「四神獣(白虎・朱雀、白虎、玄武)」や麒麟を象ったり、また掘ったりすることが多いです。

これはもうそれぞれの動物の縁起を担ぐと言った意味があります。

干支でもいいですし、みなさんも自分が好きな動物だったり相性がいい動物が一つは2つはあると思いますし、人間も古くから多くの動物と関わり合って生きていますので、それぞれの動物に意味を持たせていることが多いです。

動物に関しては、世界の国々の文化の違いによって持つ意味がかなり異なります。それだけ文化と密接に関わっているのが動物の形の意味する部分ですね。まさに人間社会が勝手に作り出した幻想といえばそうかも知れませんが、人間社会は関係が作り出したものともいえますので、それぞれの動物の持つ意味をその通りにエネルギーとして受け入れるのが良いと言えるでしょう。

タイガーアイを持っている人は勝利を意識しているのだなと他人から受け止められるだけで、もう既に効果があると思うかどうかが動物型の意味のなすところだと思います。

代表アクセサリー・・・置物やデザインなど

動物型に関してはインクルージョンであったり天然で動物の形に見える部分があると貴重として重宝されることも多いですね。潜晶質の瑪瑙・アゲートでは色合いも含めていろいろな動物に象ったり、その模様が万物のなにかに見えることで重宝されることが多いです。


 

長くなりましたが、様々な形の持つ意味やエネルギーについて紹介してきました。パワーストーンを持つ時には、それぞれの形が保つ意味を少し意識してみると、持つ時の気持ちも変わってきますので、少し頭に入れておくと良いでしょう。